島本和彦主催[HOOP HYSTERIA]バスケットボールファンクラブ
吉川 哲彦の「だむだむ探検隊」

超大物入団会見2連発!〔2008.9.26〕

ごぶさたしております。前回更新からあっという間に8ヵ月。皆様いかがお過ごしでしょうか ←前回と同じごまかし方 今回は言い訳は後回しにして、さっそく本題に入りたいと思います。

8月の末、bjリーグに新規参入する浜松東三河フェニックスが新外国人・孫明明選手との契約基本合意を発表しました。名前でわかるとおり、中国人です。7月にラスベガスで開催されたリーグのサマーキャンプに参加していて、その時の映像がネット上にいくつも出回るなど注目されていました。
何故注目されていたのか? それは、彼が236cmという超巨漢だからです。あのヤオミンよりもデカい! 日本が誇るビッグセンター岡山恭崇さんよりもデカい!! 何せ、ネット上の動画でもほとんど飛ばずにダンクしてたくらい(爆)。
その孫選手の入団会見が東京で行われるというので、取材することにしました。記者会見というのも5月のbjリーグプレイオフ以来だな〜、と最初はのん気に構えておりました。
そうしたら、我が家にもう一つ凄いニュースを知らせるFAXが。なんと、田臥勇太選手のリンク栃木ブレックス入団です! そういえば、4月に能代工業高の加藤三彦監督がブレックスのHCに転身するというビッグニュースがあって、その会見を取材した時も確かに「一番欲しい選手」とは言っていました。でもまさか本当に獲るとは……。
問題はそのFAXの文中に「9月2日に記者会見の予定」とあること。孫明明と同じ日じゃないですか。時間がかぶってたらどちらかを泣く泣く諦めなければならないところでしたが、どうやらかぶらないことがわかり一安心。そんなわけで9月2日、まずは孫明明の会見場である渋谷へ向かいました。

会場に入るとちょうど会見が始まったところだったのですが、いましたいました、遠近感という概念を完全に無視した人が(爆)。岡山さんに何度かお会いしているのである程度慣れているつもりでしたが、それにしてもまぁ一際デカい。隣の中村和雄HCが小人みたいになってます。
っていうか、会見の席に5人も並んでいるので、資料で出席者の名前を確かめてみると、孫選手本人の他に中村HC、河合幸雄球団社長、オーエスジーの大沢輝秀会長、河内敏光リーグコミッショナー。チームはもちろん、リーグとしても相当期待しているということですね。ま、世界最長身選手が来たわけですから当然といえば当然です。
その期待のほどを中村HCが語ってくれました。「ただ大きいだけかと思われるかもしれませんが、彼はいいですよ。すごく器用な選手。本人もいろんなことをやりたいって言ってるんだけど、僕としてはゴール下で頑張ってほしいから、『3ポイントは1試合に1本だけにしてくれ』って頼んだんですよ。こりゃあ、これから俺と揉めるな(笑)」
当の本人も冗談半分とはいえ「本当はガードをやりたい」っていうくらいですから、スキルはあるんでしょう。アメリカに拠点を移して3年半、日本に来たのは「NBAに行くためのビッグチャンスだと思ったから」だそうです。中村HCも「彼をNBAに送り出して、『bjはNBA選手を作れるリーグ』とアピールしたい」とのこと。
また、会見では河合氏と大沢氏からチームのこれまでの経緯等が語られ、特に大沢氏からは結構突っ込んだ話も聞けました。要約すると以下のような感じです。
「bjができた時にも河内さんに誘われたが、当時は決断できなかった。その後バスケ界のことを勉強して、企業スポーツには限界があるとわかって、ちょうど浜松の経済界の方から『磐田や静岡にプロスポーツがあるのに浜松にはない。是非来てほしい』と話があったので、河内さんに相談して東三河とのダブルフランチャイズという形になった」
浜松東三河といえば、河内コミッショナーのご子息も選手契約。JBL時代の選手も6人残り、元大分のアンディ・エリスも加入して、こりゃ強そうです。浜松の近くにヒステリアのメンバーがいらっしゃることもあり、浜松のゲームには行ってみたいと思っています。

さて、もう一人の大物・田臥選手の会見は、天王洲のナイキジャパン本社で行われました。ここには我らが島本さんもいらしてました。どうやら僕同様2件かけもちの記者の方もいるようです。
出席者は田臥選手の他、山谷球団代表と加藤HC。本人の口から語られた入団の理由は「試合でプレイしてNBAのスカウトにアピールしたい。自分のバスケットをよく知っている加藤HCの下でやることが先につながる」というものでした。今までとは違うアプローチでNBA復帰を目指すということのようです。
交渉は代理人を通して行われたようで、山谷代表もこの会見の前日に初めて本人と会ったとか。また、代理人から提示されたいくつかのオファーの中からブレックスを選んだとのことで、加藤HCから直接ラブコールを受けたわけでもないということです。
その加藤HCとともに戦うことについては、「能代が僕の原点で、またこうして一緒にやれるのは楽しみ。『高校時代から見てました』と言ってくださるファンの方も多いので、それに応えるという意味でも楽しみです」。
そのコメントの前置きで「『先生』と呼んだら怒られる(笑)」と言っていましたが、これには会見場も笑いに包まれました。高校時代の師匠とトップリーグで再びタッグを組むのはたぶん初めての事例だと思いますが、当時の能代は相当インパクトが強かっただけに、本人も周囲も高校3年間のイメージがまだ残ってるんでしょうね。
個人的に注目しているのは、入団したのがブレックスという地域密着型プロチームであることです。ホームゲームが大入りになるのは間違いなく、チームの知名度も入場料収入も大幅アップは確実。田臥選手自身「地域に貢献するのはアメリカでは当たり前のこと」と語っており、プロ経験者の竹田謙選手あたりとともに高い意識で取り組んでくれそうです。
あとはJBLがその人気をバスケのメジャー化に生かせるかどうか。以前在籍したトヨタ自動車時代は、チームもリーグも彼に頼るだけで、その人気をバスケ普及につなげることは全くといっていいほどできませんでした。新リーグ2シーズン目、JBLが本当に生まれ変わったのかを確かめるいいチャンスです。

最後に宣伝をひとつ。ご存じの方もいるかと思いますが、4月にストリートボール情報WEBマガジン「Breakin!」が創刊されました。LEGEND・SOMECITY・ALLDAY・Hoop In The Hoodという4大イベントを中心に、主に首都圏のストリートボールを扱っております。
要するに、「Breakin!」が始まってからなかなかここを更新できなくなっていたというワケですが、そろそろbjリーグやJBL、WJBLも始まるし、そもそもこの程度で忙しいなんて言ってたら先が思いやられるということで、そろそろこちらもまた更新頻度を上げていけるように頑張りたいと思います。
ただ、ストリートについては「Breakin!」と内容がかぶってはいけないので、今後このコーナーでは基本的に取り上げないことをご了承ください。ストリートの情報が知りたい方は是非「Breakin!」へ!!
ということで、また次回!



吉川哲彦(よしかわあきひこ)

1974年生まれ、東京都出身。公称181cm、69kg。背番号49。
小学校の体育の授業でそれなりに上手いと勘違いして、中学入学と同時にバスケ部へ。現実を思い知り、1年後に転校した先ではバスケ部に入らなかったが、その後5年ものブランクを作ったことを今も後悔している。
半年後に大学受験を控えた1992年、バルセロナ五輪のドリームチームを見て「俺もダンクしたい」とまた勘違いし、大学でバスケ部(体育会系)に入部。3年時には主にベンチから戦況を見つめるという役割で、関西リーグ4部準優勝&3部昇格に貢献。
26歳の時、周囲の勧めがきっかけでフリーのスポーツライターに。新潟アルビレックスを皮切りに、取材対象はほとんどバスケ。老若男女問わず、バスケとつくものにはとりあえず食いついてみるというスタンスで、公私ともにバスケ三昧の日々。
2005年、初の著作「オールドルーキー」(共著・阿部理)がHOOP HYSTERIAより刊行される。

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