島本和彦主催[HOOP HYSTERIA]バスケットボールファンクラブ
吉川 哲彦の「だむだむ探検隊」

bjリーグ1次トライアウト・バスケがしたい人達〔2006.2.13〕

日本初のプロ・bjリーグは現在、記念すべき1stシーズンのほぼ折り返し地点。そのさなか、昨年に続く2回目のリーグ合同トライアウトが実施されました。
最初に触れておきたいのは、昨年からの変更点がいくつかあること。まず、会場が千葉県船橋市の一箇所のみとなりました。昨年は関西でも行われただけに特に西日本の人は大変だと感じるでしょうが、本気でプロになりたいかどうかを試すという意味では良いことです。
さらに、昨年は午前の体力テストとスキルテストでふるい落としてから午後にスクリメージという形でしたが、今回は参加者を2日間の午前と午後、各3グループの計12グループに振り分ける形になりました。
ただ、そのグループ分けの時点で選手個々のレベルが考慮されていたようで、大学等で実績のある選手は27日の午前Aコートに集中していました。これは、取材側に対する配慮という意味合いもあったように思われます。
というのもメディアの取材が許可されたのが27日のみだったからなのですが、僕は26日もちゃっかり一般見学者として見てきました。そこでこのだむだむ探検隊、26日・27日午前・27日午後の3つにわけて、それぞれの様子をレポートすることにします。

☆26日
この日集まったのは、サイズ的にも小さく実績もないであろう人ばかり。bjではガードにならざるを得ませんが、そのことを理解した上でプレイするどころか、スキル自体がおしなべて不足しているように感じました。
ちょっとキツイ言い方になってしまいますが、「ただバスケしに来た」という感じの人がほとんど。プロ選手と自分のレベルの差が把握できていないのかもしれません。
とはいえ、中には終了後にコーチ陣にアドバイスを求めにいく向上心のある選手もいました。H2B2の常連・村山君もその一人。彼曰く「正直レベルは低かったのに、それでも全然ダメだったのが悔しい。でも、良い経験をしました」。彼のような選手が今後成長してプロのレベルに達するかどうか、期待して見ていきたいところです。
余談ですが、見ていて面白かったのが新潟A2の下地一明コーチ。選手のチェックやテストの説明のために各チームのコーチが配されているのですが、下地コーチはことあるごとに選手を集合させてはダメ出し、ある時は「返事は? 声が小さい!!」とほとんど体育の先生状態(爆)。
新潟A2での日頃の鬼コーチぶりをここでも発揮。彼だけは、半ば指導しに来たような感じです。実績のある選手が集まる翌日も同じ調子でした(笑)。

☆27日午前
ここには前述の通り有力選手が集まるとあって、僕も意気込んで1時間も前に体育館に到着。見たことのある顔も既にたくさん並んでいます。福岡第一高のセネガル人2人や石橋貴俊はさすがにデカイ(汗)。
とりあえず2階のプレス席で見てみようと階段を上がると、ほとんどのマスコミが撮影のためにフロアに降りていて、最初は僕だけがポツンと一人きり。ちょっと寂しさを感じていたら、次にプレス席に姿を現したのがなんと河内敏光コミッショナー。しかも僕のすぐ横に腰をおろしたのです。
ともに最初はじっとコートに視線を送っていました。それが5分もすると河内コミッショナーが「あの22番はどこから来たの?」「6番の韓国人はいいねぇ」といった具合に、矢継ぎ早に話しかけてきました。(※筆者は6年近く前から面識があり、いろいろお世話になっています)
ある程度の選手に関しては予備知識があったようですが、取材陣に配られた選手リストをどうやら持っていなかったらしく、目についた選手はその都度僕に確認していました。Aコートの選手に関しては、一人ひとり細かい部分までしっかりと見ている様子。
と思ったら今度は「黄色の9番もなかなかいいよ」と、いきなり隣のBコートの選手の話が!! さすが元全日本のガード、視野の広さは抜群です(笑)。
B・Cコートにも名前を聞いたことのある選手がちらほらといましたが、Aコートはやはり別格といった感じで、早くも関係者に声をかけられていた選手もいた様子。ここの約30人はほぼ全員が2次に進むものと思われます。

☆27日午後
有力選手は午前のAコートに集中しましたが、最もメディアの注目を浴びたのはこのグループのAコートでした。元福岡レッドファルコンズの庄司和広・上山博之両選手が参加したからです。
1月19日にチームのJBL脱退が決定してから、わずか8日。まだその衝撃が覚めやらぬ状態とあって、両選手は会場入りして間もなく多くの報道陣に囲まれました。福岡からは午前にも3選手が参加していましたが、JBLでの実績もある庄司と上山の参加はやはりちょっとした一大事というわけです。
多くの視線が注がれる中、2人のプレイ自体はかなり抑えめ。それでも、新制度により2月以降の試合にすぐ出場可能とあって、当然のように各チームのスタッフはその場で検討に入ったようです。大分の関係者として来場していた我らが島本さんも上山に高評価。ま、この2人は今更見るまでもないですよね。
結果、上山は師弟関係にある浜口炎ヘッドコーチ率いる仙台と、庄司は地元・埼玉と契約。2人のbjデビュー戦は奇しくもその2チームの激突でしたが、ともあれ再びコートに立つことができたのは本人にとってもファンにとっても何よりです。
最後に全体について触れておきましょう。Aコートは、ネームバリュー的には午前Aコートに次ぐ位置づけではあったものの、やや荒っぽくて正確性に欠ける印象。89人という全体の合格者数を考えると20人ほどが通過していそうですが、数人を除いては2次で相当頑張らないと厳しい感じです。

ざっと振り返ってみるだけのつもりが、結構長めのレポートになってしまいました。それだけ見所満載だったということであり、実際ここに書きたいことは他にもたくさんありました。ある選手が頭をコーンロウにしていたとか、体育館が寒すぎたとか(爆)。
トライアウトはまだ終わりではありません。5月の2次(最終)トライアウトが残っていますし、今回合格できなかった選手にとってもまだ来年以降も挑戦の場があるわけです。
とりあえず見る側としては5月が待ち遠しいですね。あと3カ月、長いようですが、bjのシーズンはその直前まであるので意外と早いかも?

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